弥生会計は手軽で気軽な初心者に優しい会計ソフトです。
寺坂誠税理士事務所は弥生会計の役立つ情報を発信中です。
今回は弥生会計の上級テクニック「仕訳の置換」について記載したいと思います。
弥生会計を入力する際、ある事項をずっと間違えていた(^^;そんな事はありませんか?
例えば、こんなことです。
・本来は消費税が軽減税率8%であるのに10%で入力していた。(消費税の誤り)
・事務用品費で計上していたものを、消耗品費で計上したい。(勘定科目の誤り)
・備考を入力する際、「山本商事」を「山木商事」と記載していた。(文字の誤り)
もちろん、仕訳をひとつづつ直せば、仕訳は直るでしょう。
しかし、全ての仕訳をひとつづつ直すのはとても大変で、時間もかかりますね。
スマートではありません!
こんな時役に立つのが今回のテクニックです。
同じ誤りであれば、一気に仕訳を直すことができます。
それでは、具体的に内容を見ていきましょう。
目次
例えば、定期的に1万円の贈答用お菓子を購入していたとしましょう。
仕訳は下記の通りです。
交際費 / 現金 10,000円 消費税 軽減税率8%
しかし、よくある事ですが、下記のように消費税率を10%で計上していたとします。
交際費 / 現金 10,000円 消費税 10%
従って、消費税区分を10%から軽減税率の8%に訂正する必要があります。
こんな時に仕訳を一つづつ確認し訂正するのはとても大変ですよね~ ・゚゚(p>д<q)゚゚・
それでは、「仕訳の置換」というテクニックを使って、消費税率を一気に訂正しましょう♪
まずは仕訳の特定を行います。
今回は、残高試算表から交際費をクリックして、交際費の中から仕訳を特定します。
具体的には検索をかけます。
仕訳日記帳から検索をしても構いません。
上記の画像は、残高試算表から交際費を選択したものです。
この画面の上部に検索ボタンがありますのでクリックをします。
すると、検索ボックスが表示されますので、目的の仕訳を特定する為に金額や摘要などを指定して検索をかけましょう。
今回は(贈答品)で検索をかけました。
余談ですが、仕訳を入力するときには、検索を意識して入力するのが良いですよ。
同じ内容・同じ性質の仕訳は極力同じ摘要で入力します。
すると、検索する際や入力のチェックをする際にとても便利です^^
いちいち違う摘要で入力をしていると、検索に引っかかりません(^^;
すると、直したい仕訳が抽出されました。
仕訳の消費税率が10%になっていますね。本来は軽減税率8%という設定ですので、この仕訳を訂正していきます。
まず、上部の置換をクリックします。
次に①置換対象の税区分をクリックし、②置換前のボックスで「課税対応仕入10%」を選択します。この部分が誤りのある部分の設定ですね。
そして、③置換後のボックスで「課税対応仕入8%(軽)」を選択します。この部分が正しい課税区分の入力です。
つまり、置換前が誤りのある消費税区分、置換後が正しい消費税区分という事です。
そして、設定が正しければ④下部のOKボタンを押します。
すると、下記の画像のように訂正された箇所が赤字で表示されます。
ばっちり、「課対仕入8%(軽)」になっていますね。
宜しければ、上部右の登録ボタンを押します。
登録ボタンを押さないと変更になりませんのでご注意下さい!
すると、バックアップの画面が表示されますので、バックアップをしましょう。
後で間違えに気づいた場合、バックアップしたデーターを復元します。
それでは今度は、摘要の誤りを直すとしましょう。
上記の例を続けて直していきたいと思います。
適用に(贈答品)とありますが、このままでは、消費税の判定にあたっての情報が不足しています。
その為、「接待用お菓子」という摘要に変更しましょう。
お菓子であれば、消費税が軽減税率8%であることが分かります。
この場合置換の設定の画面で下記のように設定します。
まず、左側の「置換対象」では「摘要」を選択します。
次に「置換前」には直したい「(贈答品)」を選択します。
そして、「置換後」には訂正後の「(贈答用お菓子)」と入力します。
すべてが宜しければ下部のOKボタンを押します。
すると、ばっちり直っていますね!
OKであれば、上部の登録ボタンを押して終了してください。
必ず登録ボタンを押してくださいね!
調子はつかめてきましたか?
さて、次は、勘定科目の変更をしましょう♪
上記の例を引き続き使います。
現在接待交際費に計上されていますが、なんと!役員の私的な交際費であることが発覚しました!!!
勘定科目を交際費から役員報酬へ変更しましょう。
置換対象は「科目」、置換前には「交際費」、置換後には「役員報酬」を設定します。
すると…
はい!見事に交際費から役員報酬に科目が変わっていますね!٩(ˊᗜˋ*)وィェーィ…♪*゚
最後に右上上部の登録ボタンを押すのを忘れないようにしましょう!
他の誤りも「置換設定」で自由自在に変換できます。
この置換機能は習熟すれば、自由自在に勘定科目・消費税率・適用などを一気に訂正・変換できますのでとても便利です。
補助科目の変更などもできますので色々と試して見て下さい!
皆様の検討を祈ります!
今回の記事はいかがだったでしょうか?
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