• 長野県安曇野市の税理士 経営者困り事相談所 親切・丁寧・誠実をモットーに貴社の事業を全力でバックアップします! 税金の相談なら寺坂誠税理士事務所

ネットでの発信にご注意を!ビジネスとデジタルタトゥー

松本市・安曇野市の経営サポートなら寺坂誠税理士事務所

デジタルタトゥーをご存知ですか?

デジタルタトゥーとは「一旦インターネット上で公開された書き込みや個人情報などが、一度拡散してしまうと、完全に削除するのが不可能であること」です。※wikipediaより

一旦拡散した情報は、消去するのが容易ではありません。
このため、一度入れたら消せない入れ墨(タトゥー)に例えてデジタルタトゥーというのです。

一般的には、悪ふざけをした写真や人を傷つける行為のネット上での書き込みがデジタルタトゥーの代名詞ですが、ビジネスにおいても十分注意する必要があります。

自社のHPで他人の批判や傷つける書き込みをすることは少ないでしょう。

しかし、近年は、Twitter、Facebook、InstagramなどSNSでマーケティングを行う事が多くなってきました。

SNSは個人でアカウントを持つことが多く、自分に親近感を持ってもらうために自分の行動を発信する事も多いと思います。

特に、昨今は、自分自身がビジネスと一体化し、境目が無いようなケースも多くなってきました。

その為、仕事意識から離れ、ついつい行き過ぎた表現を発信をしがちです。
ネット上での発信は、良い面も数多くありますが、歯止めが利かないとおもわぬトラブルを生む事になります。

特にビジネスにおいては、自社のビジネスが潰れてしまうような危機を招く可能性があります。

今日は、ビジネスを行っている方がSNSで消えない傷、すなわち、デジタルタトゥーを作らないようにすべき「やらないことリスト デジタルタトゥー版」を記載したいと思います。

やらないことリスト デジタルタトゥー版

1 酒を飲んだらSNSに書き込まない

多くの人がドキッとしたでしょう。
安心して下さい。私も、何回か失敗しています。
普段、書かないようなことも、酒が入ると簡単に書いてしまいます。

それが、居酒屋で酒を飲んでいる時であればまだ良かったのです。
聞いてくれるのは職場の同僚であり、また多くの場合その同僚は聞き流してくれるでしょう。

しかし、SNSは、私やあなたが酒を飲んだ勢いで発進した戯言を一瞬で世界に発信します。

しかも、SNSを見た側は、私やあなたが酒を飲んで投稿したことを知らないのです。
しらふの相手は、当然、冗談としてみてくれません。

あなたが素面(しらふ)の時に酔っ払いに暴言を吐かれたことはありますか?

酒を飲んでSNSで発信する事は、全世界のしらふに対し、暴言を吐くようなものです。
そう考えるととても怖いですね。

「酒を飲んだらハンドルを握らない」はもちろん、

「酒を飲んだらSNSに書き込まない」をやらないことリストに追加しましょう。

2 異なる価値観がある事を知る

ビジネスを行っていれば、言葉の大事さを良く知っているでしょう。
賢い人は人を傷つける発言をしないものです。

しかし、SNSの怖さは、人を傷つけるどころが、有用な情報を提供しようとして、人を傷つける可能性があるという事です。

自分では有用な情報と思っても、他人にとっては傷つけられたと感じる事もあります。

誤解を招かない為には十分な説明が必要です。

しかし、SNSは文字数の制限があるため、どうしても発信する情報は短くなり、他人の誤解を招く恐れがあります。
Twitterなどがそうですね。この限られた文字数で、他人の誤解を招かずに情報を発信するには経験と知識が必要です。

※Twitterは現在1ツイート140字以内

自分と違った価値観を持つ人が文章を読んでも傷つかないかのチェック体制が必要です。

特に下記の記事を書くときは気をつけて下さい。

・ある制度を批判的に書くとき
 →その制度で商売している人や、その制度の恩恵を受けている人がいるかもしれません。
  確かに、ある制度がとても悪質なものと考えられるかもしれません。
  しかし、貴方が、全世界を代表してその制度と闘う必要があるのでしょうか。

・商品やサービスのレビューを批判的に書くとき
 →いくら真実でもその商品を大事にしている人がいるかもしれません。

・思想、信条、宗教、政治に関わる時
 →これらはその人自身に強い思い入れがある事が数多くあります。
  これらをきにトラブルになった場合、深刻な被害を及ぼします。

・身近な人に関わる事(お客様に関わる事)
 →例え実名を出さずとも、書かれた本人は個人情報の流出と考えるかもしれません。
  場合によっては、損害賠償の可能性もあります。
  良い事ならいいだろうと思ってはいけません。相手がどう思うかが大事です。

・自分が傷つけられたことや、自分が被害があったことを書くとき
 →もしかしたら、相手側にも事情があるかもしれません。その場合には、ネット上で発信したあなたとの間には取り返しのつかない溝が生まれます。

3 ネット上は公共の場である事を認識する。

SNSで自分のアカウントを持つと、SNSでの発信が全てパーソナルなものだと感じがちです。

しかし、ネットに書き込まれた情報は、ネットにつなげる環境さえあれば誰しもが見れるものです。

公園や電車の中で酔っ払って大声をあげたり、騒いだりすると周りから白い目で見られますね。

ネットも公園や電車の中と全く同じです。昔、駅に掲示板というものがありましたが、全くそれと同じです。
その掲示板に自分の悪口を書かれたとしたらどう思いますか。

しかし、現在は駅の掲示板どころか、迷惑をかける範囲は飛躍的に増えたと言えます。

その為、ネット上は公共の場であるとの認識をもって発信する必要があります。

つまらない?そうですね。初めはそう感じるかもしれません。しかし、それは、SNSによる刺激中毒のワナにはまっているのでそう感じるのです。

そのボタンを押す前に考える事

そのボタンを押す前に考えてみて下さい。

1 その投稿が正しく伝わりますか?誤解される恐れはありませんか?

2 その投稿が誰かを傷つけていませんか?

3 その投稿があなたのビジネスの発展に有益ですか?

しかし、ビジネスでは発信が重要

しかし、ビジネスで発信が重要なのは言うまでもありません。

特に事業を始めたばかりの事業主にとってはコストをかけず自分を宣伝できるネット、特にSNSは非常にコストパフォーマンスに秀でた手段です。
私も実のところ非常に恩恵を受けています。

しかし、せっかくの貴方のファンを作る為のSNSがあなたの敵を作る手段になっては元も子もありません。

従って、ビジネス上のネット発信についてはビジネスと割り切って、ビジネスに必要な情報だけ発信するのが良いと思います

個人的な発信をする際にも、ビジネスアカウントで行う場合には好感を持たれるような発信が良いでしょう。

どうしても個人の感情を発信したい場合や、趣味の場合には、別のアカウントを作って、ビジネスと区分して発信するのが良いと思います。

しかし、ネットの発信というのは難しいですね。
この記事だって、誰かを傷つけているかもしれません。

時々、自分を外から見て、他人が不快に思うような発信が無いかの点検が必要です。

それでは、皆様の事業が発展するのを祈っております。

コメントを残す